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さとうきび生産
鹿児島県
種子島〜与論島
サトウキビの生育過程,発芽から収穫直前まで


■発芽
少し蔗苗根が出てきました 芽も出てきています 二芽苗から2つの芽が出ました
根には苗から出る蔗苗根(しゃびょうこん)と発芽成長後に伸びた茎の各節から出る茎根があります。根は深くまで伸び多数のひげ根がでます。蔗苗根は,細くて数も多く茎根が出るまでの養分や水分の吸収を行います。茎根が多くなると吸収機能が茎根中心となり蔗苗根は寿命が終わります。
茎根は太く白色で枝分かれが少なく次々と発生し,養水分を吸収,茎を倒れないように支える役目もします。深さ30cm以内が70%を占めます。深いものは2mにも達します。
発芽は,温度,水分,土壌の通気,苗の質,病害虫,土の厚さによって影響を受けます。

サトウキビの株の根はこんなになっています
サトウキビは長いまま植えるとこのようになります。 色の白い根が茎根


■栽培管理作業
■中耕・培土
15馬力のトラクタで中耕 揃ってきました 肥料を散布します
生育初期のさとうきび 培土(ばいど) 土寄せです
中耕と培土は地中の節数を増やし根の成長を促します。地上部を保持して倒れないようにします。育たない分げつ(無効分げつ)を抑えるとともに雑草の発生を抑え,畑の排水を良くします。



■分げつ期
初めは一本のさとうきび 芽が出てきたところ
その後分げつして群落を形成していきます,水稲(米)と一緒ですね





■防除作業
松元株式会社 乗用型サトウキビ専用防除機
大型農家になると畑も広いのでサトウキビ専用の農薬散布機で作業します



■生育旺盛期
夏の強い日差しと雨を受けながらサトウキビはすくすくと育ちます


■台風直撃
台風を受けると収量は低下します。しかしサトウキビは他の野菜,花とは違い収量0になることはありません。台風が過ぎると自力で立ち上がり成長を続けます。


  



■収穫直前
夏の暑い日 収穫前の伸びたさとうきび
海が見えるサトウキビ畑 さとうきびの花
気温が下がってくるとサトウキビは成長を止め,糖を蓄え甘くなっていきます