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鹿屋 小薄(おすき)そばの作り方

鹿児島県の大隅半島の鹿屋市にある小薄地域。そこには自然薯をふんだんに使った小薄そばがあります。
小薄そばの特徴は,自然薯とそば粉が半々,水をあまり入れない,細い,腰がある。
実際に小薄そばを打つ行程を紹介します。
そば粉と自然薯1:1水少々

   





■水回し(自然薯とそば粉を合わせます)
フードプロセッサで自然薯をすります すりあがった自然薯 水でいもを延ばします そば粉を投入




■こね
こね のしやすい大きさに分割 乾燥を防ぐ




■のし
仕上げのこね




■切り
打ち粉を打ちます 普通の包丁です 小薄そばは細く切ります




■切り
細くたたんできります 切りあがり




■茹で
パラパラと投入 浮いたらす冷水にあげる 洗う




■茹で
大量のきれいな水で洗います 仕上がり




■分ける
近所に配るために1人分づつ分けます






■小薄そば考
小薄そばは,そば粉と自然薯が1:1の5割そばです。腰が強く茹でてから時間が経っても切れることがありません。
そばはゆでたてがいちばんですが,昔からの伝統で,近所の人にそばを配る習慣からこのようなそばになったのだと思います。
自然薯をふんだんに使うのも,小薄が山里であり,自然薯が豊富に取れるためだと思います。
普通のそばは,切るときにたたんだ部分が切れるために包丁の幅いっぱいにたたみますが,小薄そばは細くたたんで切ってもたたんだ部分が切れることは,ありませんでした。
鹿児島のそばは,かけそばで食べるのが普通なので,太くてごつごつした感じですが,小薄そばは細くて,優雅で美しいそばでした。
そばと自然薯の香りがして,小薄で培われて,伝承されてきた味がしました。
今回,小薄そばを教えていただいた小薄さんは,小薄そばの伝統を守っていきたいと話されていました。