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■そばの花
そばの花畑 そばの花

そばの花は朝7時ぐらいに咲く。1時間ぐらいするとやくが開いて花粉が外に出ます。
ちょうどそのころに虫が蜜を集めにきてそのとき体に付いた花粉を花から花へ運び受粉を助ける。
そば畑には50種類ぐらいの虫が集まってきて,時間がたち花粉がへると虫もどこかへいってしまうのです。
そばはとても生育が早い作物です。種まきから19日で花芽が出て,70日もすると実がなる。





■そばの花には2種類の花があります
短花柱花(おしべが長い) 長花柱花(おしべが短い)


実のできる交配の組み合わせ。
(そばの花は、自家不和合成、自分の花のおしべとめしべでは受精できない)

  

おしべ 交配 めしべ 実のできかた
長花柱花 × 長花柱花 できない
短花柱花 × 短花柱花 できない
長花柱花 × 短花柱花 できる
短花柱花 × 長花柱花 できる



穀物(こくもつ:人間が主食にしている作物)は,1つの花の中でおしべの花粉がめしべに受粉して実を付ける。でもそばは,別の株のちがう形の花の花粉でないと受精することができない。このことを自家不和合成といいます。



同じ花で受粉しないのはどうして?
 2つの花形のおしべとめしべは、それぞれ離れているから受粉しにくいのです。受粉しても、花粉からのびる管が、めしべの胚乳まで届かないから受精できない。同じ花で、受粉をして実を付けるほうが効率的ですが,ちがう花で受粉すると新しい遺伝情報が入ってくるので,環境の変化などに対応しやすいのです。

受粉は、虫の助けや風によって行われます。花の時期に天候が悪いと収量が少なくなるのは、このためです。

てんとう虫成虫 てんとう虫幼虫
    


受精しやすい時期は
 そばの花には、不思議な特徴がある。咲き始めの花が多い時期には、めしべと花粉はあまり受精しない。
花が終わりかけの、少なくなったころに良く受精するようになる。

実ができつつある花