パイナップルの生産

鹿児島県徳之島


徳之島で本格的にパイナップルを生産している農家は,10戸以下になっています。昭和45年頃にパイナップルの缶詰工場が無くなってから生産が減っています。私は缶詰や輸入物のパイナップルしか食べたことが無く,パインはおいしくないなと思っていましたが,本物のパインは大変おいしく芯まで食べることが出来ます。毎年食べるのを楽しみにしています。
パイナップル Painappuru アナナス科
パイナップルは漢字では『鳳梨』

学名:Ananas comosus cv."SmoothCayenne"
原産地:熱帯アメリカ
科名:パイナップル科
属名:アナナス属
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新植 植付                                 収穫
              収穫                        

■植付
 食用として栽培されているパイナップルには、種ができません。そのため種では栽培しません。2回目の果実収穫後の株根際から発生する子株を次の苗として株を更新する。同一株から2回〜3回収穫した後、全株を各種の子株により植え替えます。
 栽培には、パイナップル株から、えい芽と呼ばれるパイナップルの幹の下の実を小さくしたように見える部分を植えるか、吸芽・きゅうがと呼ばれるパイナップルの幹の下の葉っぱ部分が生長したものを取って、苗として使います。
 
まずロープを張りまっすぐに植えるようにします




■適地
 最低月平均温度が15度以上。土壌はpH5〜6の酸性土壌がよい。
原産地はブラジル南部からアルゼンチン北部、パラグアイにかけた地域。、コロンブスが新大陸を発見した15世紀にはアメリカ大陸で栽培されていたらしい。
 現在、パイナップルの生産高世界一を誇るのはタイで、全世界の生産高の約3分の1にもなる。また、フィリピンもタイと並ぶパイナップルの生産国として知られ、日本に輸入されるパイナップルの9割以上をフィリピン産が占めている。


パイナップルの畑です
葉が尖っているために管理も大変です。


■パイナップルの実と花の生長
 パイナップルの果肉は果実ではなくて、肥大した花托という部分です。ほんとうの果実は表面のかたい鱗粉で、でこぼこして松かさ状になっている部分が果実です。

はじめは赤い小さな実から生長します


花はきれいな紫色です


下から青いきれいな花が咲きます。花が咲き終わって実になってきました



■袋かけ
    
花が咲き終わると1つ1つ実に袋をかぶせます

■管理作業

   
収穫間近の畑
今日もパイン畑を見つめ,管理します。

■収穫作業


畑の中から出荷可能なパインを選び出します


パイナップルの果肉は果実ではなくて、肥大した花托という部分です。ほんとうの果実は表面のかたい鱗粉で、でこぼこして松かさ状になっている部分が果実です。

箱詰め出荷です。甘い香りがします
パイナップルの果実はジュースやジャム、デザートのほかに、酢豚などの肉料理に使われることが多い。その理由として昔からいわれているのは、パイナップルが肉を柔らかくするということだ。実はパイナップルにはブロメリンと呼ばれるタンパク質分解酵素が含まれていて、この酵素が肉を柔らかくし消化を助ける。ただし、この酵素は加熱するとその効果を失ってしまうため、加熱処理をした缶詰では効果はない。
10〜12℃で貯蔵すると2週間位品質保持ができます。熟していない物を10℃以下で貯蔵すると低温障害を生じまてしまいます。
そのほかにも、パイナップルに豊富に含まれる食物繊維は便秘の予防に、カリウムは高血圧の予防に役立つなど、さまざまな効能がいわれている。
パイナップルは、糖質の分解を助け、代謝を促すビタミンB1を多く含み、さらにビタミンB2やC、クエン酸なども含まれ、疲労回復や老化防止などによいといわれています。パイナップルは果物の中では銅を高含有する特長を有しています。また、パイナップルには、ブロメラインというタンパク質分解酵素が含まれています。