実えんどうの栽培
 実えんどうはマメ科に属する一年生草本のつる性植物で,つる長は長い品種では3mに達する。
花房は長さ6〜10pの花柄の先端に1〜2花着生する。花は蝶形花で他家受粉を妨げる 形態をしており,ほとんどが自家受粉となる。一莢当たりの子実数は4〜8個で,若莢は 平型であるが,成熟すれば円筒形またはやや扁平な筒状となる。
実えんどうは,冷涼な気候が適し,生育温度は0〜28℃の範囲にある。生育適温は12〜 18℃で,平均気温が10〜20℃の範囲であれば順調に生育する。結実適温は14℃〜18℃であ る。平均気温が20℃を越えると生育が衰え,結実が悪くなる。また,25℃を越えると落花が多くなる。一方,最低気温が5℃以下になると開花数が減少し,2℃以下では結実障害を生じ,莢は寒害を受ける。さらに,−2℃以下になると生長点付近が凍結し,心止まりとなる。
  栽培は最高気温が25℃以下で,最低気温が5℃以上の期間が長い地域が適している。


鹿児島県の作型



8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
夏まき秋どり 露地 は種     収穫             
夏まき秋どり ハウス は種     収穫               
秋まき冬どり ハウス は種       収穫  
秋まき冬どり 露地 は種 収穫  
秋まき春どり 露地     は種         収穫


植え付け直後から生育の様子

植えつけ ネットを張ります 畑の様子


生育から収穫するまで



垂水での栽培 笹をネット代わりに使います


 
収穫作業

実が大きくなりました 山川での栽培 花は純白です
実が透けて見えます


出荷


きれいな実が詰まっています