鹿児島の銘菓 あくまき
鹿児島の味の「あくまき」の作り方を紹介します。鹿児島県では子どもの日の頃に作りますが,
ちまきと言えば「あくまき」のことです。あくまきの名前は木灰のアクから汁を取ってこの汁で
煮こむために,この名前がついたのではないかと思います。食べ方は砂糖の入ったきな粉や,
砂糖をつけて食べます。



作るための材料 竹の皮
もち米
木の灰
煮るための缶
作る流れ 前日 当日
内容 灰の準備
竹の皮の準備
もち米の準備
竹の皮に米を包む
煮こむ



あくを取るための灰の準備



 この時期鹿児島の田舎の店で,あくまき用の灰が売っています。タオルの上に灰で土手を作って,灰でろ過するようにぽたぽた水をたらし,バケツに灰のエキスを集めます。この時水が多いと穴があいていいあくが取れません。



竹の皮の準備



 竹の皮も同様に,スーパーなどでこの時期は売っています。その年の新しい竹の皮を使うと,風味が増します。その年の皮は5月下ごろからしか取れません。乾燥した竹の皮を,一晩水で戻します。



もち米の漬け込み




 取ったあく汁の中に一晩もち米を漬け込んであくの成分を吸わせます。一晩漬け込んだあとは,写真のようにもち米は黄色くなっています。あくは煮るときのために,とっておきます。



竹の皮にもち米を包む

 もち米ですから,煮ると膨れます。そのために,ゆるく包むことがポイントです。包んだものは,竹の皮を細く裂いたひもで結びます。



あく汁で煮る



 缶に並べて入れます。きっちりと入れると,煮るためのあく汁の量が,少なくてすむので効率的です。ふたをして2時間ほど弱火で煮こみます。米の粒が無くなって,餅のようになったら出来あがり。



出来あがり





■切り分け方
開いてあけます
竹の皮を裂いてそれで切ります 包丁だと切れないし,洗うの大変です
きなこと砂糖を付けて頂きます