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徳之島
昔は,どこの田舎でもあった棟上げの日。でも今は建売住宅も多く子供の頃,胸を躍らせ行った棟上げは少なくなってきています。徳之島では,昔は家づくりもみんなで集まって造っていたそうです。そんな徳之島でさえ,今はもち投げだけのところが多くなっています。しかし,知人の家で行われた棟上げは,昔からの習慣を残したものでした。自分もこんな棟上げははじめてだったので,様子を伝えたいと思いました。



棟上げ当日の朝
 知人宅で棟上げがあることは,知っていました。そこで,電話して「何か手伝うことないの」と聞いたら「無いけど朝から来てくれるといいかも」と言った返事。8時半ぐらいに行くと数人の人が屋根に登り釘を打っていました。何をすればいいのかな,と思いながらうろうろしていると,釘袋とハンマーを渡されました。これから夕方まで屋根に登り釘をうち続けるとは,そのときは夢にも思いませんでした。

でもすぐ朝ご飯


傾斜がけっこうあります
すぐに10時のおやつ


夜の準備が大変です



竹も近くから切ってきました
大工さん家主家族は屋根の上で神事です
いよいよもち投げ
大工さんと家主



夜の準備も大詰めです 上棟お祝い


家主から御神酒 出席者からお祝い金
お祝い金は,箸を使って家主が受け取ります。お金に直接ふれないようにとのことらしいです。


上座に座るのは家老の方々です


祝い善

赤いお椀にタイ 黒いお椀にエビやきのこ
赤いお椀から食べて,黒いお椀を食べるのが順序だそうです。


地域の方の挨拶,進行 家主の挨拶


夜も更けるまで宴会は続きました


 このような風習は,形は違っても日本各地で行われていたことでしょう。しかし,地域の関係が希薄になった今,このような風習はごく一部でしか残っていないと思います。徳之島でも,市街地の方では,行わないそうです。男は釘を打って,朝,10時,昼,3時,夜と女性陣が作った食べ物を食べてのんきです。大変なのは準備をする女性の方だと思います。
棟上げの中で,知らないこともたくさんあり,いい体験をさせていただきました。

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