お茶の生産 鹿児島県 徳之島 |
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抗アレルギーのお茶べにふうきの生産 |
べにふうき(紅富貴)
ベニフウキは,独立行政法人農業技術研究機構野菜茶業研究所で育成され、1993年に品種登録。
紅茶用品種国産紅茶の『べにほまれ』と中国系の『ダージリン』Cd86の交雑種の交配です。
中生種で味は濃厚、渋みもあります。この「べにふうき」に含まれますメチルカテキンやストリクチニンが花粉症やアトピーに効果があることが分かりました。
鹿児島の離島では,種子島,屋久島までしかお茶生産をしていませんでした。冬の寒さを過ごしいっせいに芽吹いた若葉をお茶として収穫することで,おいしいお茶が出来ます。奄美地域では気温が高すぎていつでも葉が茂るために,若葉が揃わないため,お茶の生産は向いていませんでした。
しかし,抗アレルギー機能性の高いべにふうきであれば,葉の成分が必要なため若葉でなくてもいいのです。徳之島でも5年前から植え付けをはじめ,収穫できるようになってきました。
植え付けから生育期 |
■植付け直後のベニフウキの様子 | ||
下の機械の畑はココです | ベニフウキの花 | |
小さい頃は茎がそれぞれ伸び放題でお茶らしくはありません。 |
成園 |
■植え付け3年後 | ||
収穫出来るようにお茶が大きくなりました | ||
ベニフウキの葉 | 茶畑になっています |
収穫 |
■収穫作業は機械でします 徳之島はハブがいるため茶畑は危険です。 サトウキビのハーベスタでも有名な,松元機工の乗用型のお茶の収穫機です。
鹿児島県の頴娃町に本社があり,お茶の機械では日本トップクラスのメーカーです。
ローラーでお茶を起こしバリカン刃で切り,切った刃を吸い込みます。後ろにあるタンクに入れて収穫します
あら茶加工 |
■あら茶製造の茶工場 | ||
工場の中にはいろいろな機械が並んでいます。 | ||
■あら茶の製造工程 | ||
収穫したベニフウキを工場内に持ち込みます。そこから製造工程ラインに流していきます。 |
■蒸機 | ||
ボイラーで蒸気を作り生葉を蒸します。時間は、お茶葉の硬化に合わせて蒸し時間を替えます 製茶で一番大切な工程です |
お茶の移動はコンベアで行われます |
■葉打ち機 | ||
葉打ち機は、蒸し機で蒸した茶葉の水分を短い時間に取り除く為に 一回り大きい機械で15分ほど揉みます |
■粗揉機 (そじゅうき) | ||
葉打ち機で水分を取った茶葉をこの機械で揉みながら水分を50%ほど取り除きます お茶の香り味のためにここでしっかり揉みます |
■揉捻機(じゅうねんき) | ||
粗揉機で水分調整しても柔らかい葉と硬い葉の水分含量が違います この機械で、上から重圧を掛け茶葉の水分を均一にし茶葉によれ形をつけていきます ここで揉みすぎると上品な香り・味が消えてしまいます。 |
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■中揉み機 (なかもみき) 中揉機 (ちゅうじゆうき) | ||
揉捻機で水分を均一にした茶葉は固まりやすくなりますお茶をほぐしながら揉み少し残った水分を弱い熱と風で 取り除きますこの次の製揉機で細くよれるように形を整えながら揉み 茶葉の芯の水分を取ります |
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■製揉機(せいじゅうき) | ||
荒茶製で最後の工程。煎茶特有の細くよれた形はここで作られます。最後に茶葉に残った芯水を重圧をか けながらもみだして色、形が整えられます |
■乾燥機 | ||
製揉機で揉まれた物をここで乾燥します。揉みながら乾燥すると水分を均一にできない為内水分4〜5%に なるようにします |
袋に詰めて出荷します |
製品化 |
あら茶加工まで終わったものは,アサヒ 飲料に送られ皆様のお手元に届きます |